エリック・クラプトンを偲びながらKinKi Kidsのアンプラグド出演を考える

ナタリーの「KinKi KidsMTV Unplugged」で熱唱「いつもと違った雰囲気を感じて」」を読んで。

なんだかなんもかんも20年前のワードが来たな、と20年前にテレビたくさん観てた人間が思った。

それもそのはず、KinKi Kidsの結成が1993年、MTVのアンプラグドを僕らが知ったのはエリック・クラプトンの「Unplugged」、これも93年かな?
そろそろ四半世紀前の話だったわ。

今は2017年、KinKi Kidsは今も活動し、シングル出せば1位獲得してギネス更新。1位のハードルが相当下がったのは間違いないけども、応援し続けてくれるファンが根強いことも間違いない。テレビ「LOVE LOVE あいしてる」で吉田拓郎と "全部抱きしめて" をやってた頃はいつも観てたなぁ

一方のEric Claptonは60年代から活躍してる人なので同列で比較するのは酷だけども、一応現役。引退するとかこれが最後の日本公演とか言いながらもまだ現役。彼の場合、アンプラグドアルバムの世界的大ヒットは何度目かの人生の転機だったろうなと思う

あ、その前にアンプラグドってなんぞやでしたね

プラグドに対するアンプラグド、つまりプラグを外した状態のライブやりますよって事ですな。エレキギターのプラグを外して弾いても殆んどなんも聞こえないので、そこはアコースティックギターに持ち替えて。

企画が生まれた背景には「エレキギターのような装飾を取り払って、その曲の純粋な魅力を聴いてもらおう」「アーティストの生身の輝きを見てもらおう」なんて想いが込められてたんじゃないかと美しく想像してみたけど、それってエレキギターが普及する前は当たり前だし、フォークはそれそのままで昔からあるじゃんって話。

でもそれがMTVという一線最前線の放送局で、今が旬のアーティストがやるってのが、一周回って斬新だったわけだ。

へー、この曲ってシンプルにすると違った聴こえ方するなぁとか、アコースティックセットだからこそこの曲をやるよねとか、今まで背景か壁紙だと思ってたキーボーディストがめっちゃメロウに歌い出したりという新しい発見満載のヒット企画なんですよ、ええ。

Eric Claptonはこの企画に出る直前は、アルマーニのスーツ着こなして、超一流スタジオミュージシャンを従えて、時代に合わせたロックでブルースなポップを奏でてた。

当時のライブアルバム「24 Nights」はCDもDVDも出てるけど、まぁ華やか。その派手な中でも自分のルーツであるブルースはどうしても外せないので、合間に織り込みながらライブを構成してます。

これはこれでこの時代の完成形だし、そのスタイルで世界中をツアーしてたわけだけど、私生活の変化などもあって、自分を見つめ直してたんでしょう。私生活の変化については悲しい話になるのでまた別の機会に。

そこに丁度よくアンプラグドの出演依頼が来たのか、ずーっと保留してきたのをついに引き受けたのかは知らんですが、Eric Claptonは出演する事になる。

このアンプラグド、とっても良い。
今さら僕が褒める必要もないくらいヒットした。なんならこの企画でクラプトンを知った人も多い。みんなで楽器を持ち寄って消えかけた焚き火囲んで演奏する様子を覗き見させてもらってるかのようなアットホーム感、クラプトンが確かに愛しているブルースを時代に合わせる事なく素直に弾いてる感、有名曲・最近重用してる曲も根っこはこのブルースなんですよってな演奏に酔いしれる感、なんもかんもが良かった。

というその企画にKinKi Kidsが臨むという話(ようやく戻ってきた)。

LOVE LOVE あいしてる」や「堂本兄弟」などで培ったバンド感覚を存分に発揮してさぞかし良いステージになってんだろうなと想像する。

デビュー曲の"硝子の少年時代"もやってる。あれはいい曲だ。山下達郎よくやった。

と、なんか取り留めない事を思ったのでした。

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